落下の王国 4Kデジタルリマスター
【落下の王国 4Kデジタルリマスター】を映画館で観ました。
観た直後に書ければよかったのですが、いつの間にか1ヶ月以上経ってしまいました。配信のない作品なので、振り返るにもBlu-ray化を待つしかないですね。
よくある話ではありますが、リマスター前の原作版?のBlu-rayは希少価値が上がり、かなり高価になっています。Blu-rayになっているだけマシなほうではあるかも。デジタルリマスター版も円盤化されることを願っています。
ペプシの桃太郎みたいなかんじ
公式サイトには映像美や物語の壮大さについて語られているんですけど、多分『ペプシの桃太郎みたいな映画』って言ったほうが雰囲気伝わると思います。
linkついに「最終章!」ペプシストロング 桃太郎「Episode.5(鬼ヶ島)」篇サントリーの公式情報があまり残っていないので、PR TIMESの記事を置いておきますね。当時けっこう人気のあるCMだったので、覚えている人も多いのではないでしょうか。
桃太郎の物語を『原作の印象よりも壮大にカッコよく、ハイセンスに』描いている点もそうなのですが、『ビジュアルのいい仲間を集めて共通の敵に復讐しにいく』ところも【落下の王国】と共通する部分があります。
ペプシの桃太郎が大好きな人は【落下の王国】も大好きなはずです。
テーマ性の違い
『ペプシ桃太郎』は壮大な物語自体がメインストーリーとなっていますが、【落下の王国】においてはあくまで抒情詩として扱われています。
いくつもの人生を巻き込んだ復讐劇だけど、あくまでそれは「語り手の内面」を表現しているに過ぎないということです。ちっぽけな一人の人間の気持ちについて話しています。
そして物語の聞き手は5歳の女の子です。この子はまだ5歳なので、ただ物語を聞くのではなく物語に介入しようとします。
つまり、語り手の内面事情に介入し、理想的なハッピーエンドを目指そうとする聞き手がいる。それが【落下の王国】におけるメインストーリーとなっています。
スケールが好き
映像美に関しては、公式サイトの印象通りだと思います。いい画が見たい人にはおすすめです。
しかし、面白いところはスケール感だと思いました。先述したように「壮大な物語世界」の実態は「一人の男の悩み」にすぎないというギャップがいいんです。物語の結末は、この男の悩みを解決できるかどうかにかかっています。
悩みから立ち直る方法をこの男は知りません。果たして聞き手である5歳の女の子は、一人の男をハッピーエンドに導くことができるのか。どうすれば復讐の戦いに勝つことができるのか。
私はなかなかお洒落な結末だと感じました。
まだ公開している映画館もありますので、せっかくですから劇場で浴びてみてはいかがでしょうか。